どうも。ふかせゆーすけです。
今日の東京は真夏日。
渋谷の坂道をのぼっていくと、
身体中からにじみだす汗。
ふと、トンポが横切っていく
のが目に入って、思い出す。
ぼくが小学校低学年の頃、
夏休みになると、近所の
お兄さん達にまざって
昆虫採集に出かけていた。
毎日、新しい冒険があって
ぼくは真っ黒に日焼けしていった。
「ゆーうーすーけーくーん♪
あーそーびーましょー♪」
と、同級生のヒロキくん。
玄関に出ると、ヒロキくんは
虫かごを片手に笑ってる。
家の中に入って、なぜか
階段の下に陣取るぼくら。
ぼくは、ヒロキくんのぶんと
自分のぶんのジュースを持って来る。
ヒロキくんはアップルジュースを
ゴクゴク飲み込むと、持って来た
小さい虫かごを見せてくれた。
「家族でね、旅行に行って来てさ、
そんでね、今帰って来たとこ
なんだけど、トンボが
いっぱい採れたんだ。」
と言うヒロキくん。
ぼくは、何て言ったら
良いのか、こまった。
なぜなら、ヒロキくんの
虫かごの中には赤トンボ。
すぐ外に出れば、
夕暮れせまる住宅地を
自在に飛んでいるトンボだ。
旅行に行った場所で
捕まえるような、貴重な
トンボではない。
ヒロキくんは、特に虫が
好きなわけではなかったと思う。
ヒロキくんは、ちょっと
変わったヤツだった。
捕まえたカタツムリを
自分の舌の上に乗せたりする。
虫かごいっぱいの赤トンボを
見せてくれた時、ぼくは
生卵をフローリングに
落としてしまった時のような
表情をしていたかもしれない。
ヒロキくんに、「少しいる?」
と聞かれても、遠慮をした。
というか、完全に断った。
でも、少し照れくさかったんだよ。
なんだかうれしかったなぁ。
そのやさしさは受け取りました。
ヒロキくんのしゃべり方。
風が吹き抜ける階段。その匂い。
虫かごギューギューの赤トンボ。
重なり合う赤トンボの羽の音。
隣の家のカレーの匂い。
渋谷の白昼の坂道に、
なつかしい自分の知己を見つけた。
今年の夏の獲物は、日本本土と南西諸島、
台湾の間を往復しているアサギマダラ(写真)
今日の東京は真夏日。
渋谷の坂道をのぼっていくと、
身体中からにじみだす汗。
ふと、トンポが横切っていく
のが目に入って、思い出す。
ぼくが小学校低学年の頃、
夏休みになると、近所の
お兄さん達にまざって
昆虫採集に出かけていた。
毎日、新しい冒険があって
ぼくは真っ黒に日焼けしていった。
「ゆーうーすーけーくーん♪
あーそーびーましょー♪」
と、同級生のヒロキくん。
玄関に出ると、ヒロキくんは
虫かごを片手に笑ってる。
家の中に入って、なぜか
階段の下に陣取るぼくら。
ぼくは、ヒロキくんのぶんと
自分のぶんのジュースを持って来る。
ヒロキくんはアップルジュースを
ゴクゴク飲み込むと、持って来た
小さい虫かごを見せてくれた。
「家族でね、旅行に行って来てさ、
そんでね、今帰って来たとこ
なんだけど、トンボが
いっぱい採れたんだ。」
と言うヒロキくん。
ぼくは、何て言ったら
良いのか、こまった。
なぜなら、ヒロキくんの
虫かごの中には赤トンボ。
すぐ外に出れば、
夕暮れせまる住宅地を
自在に飛んでいるトンボだ。
旅行に行った場所で
捕まえるような、貴重な
トンボではない。
ヒロキくんは、特に虫が
好きなわけではなかったと思う。
ヒロキくんは、ちょっと
変わったヤツだった。
捕まえたカタツムリを
自分の舌の上に乗せたりする。
虫かごいっぱいの赤トンボを
見せてくれた時、ぼくは
生卵をフローリングに
落としてしまった時のような
表情をしていたかもしれない。
ヒロキくんに、「少しいる?」
と聞かれても、遠慮をした。
というか、完全に断った。
でも、少し照れくさかったんだよ。
なんだかうれしかったなぁ。
そのやさしさは受け取りました。
ヒロキくんのしゃべり方。
風が吹き抜ける階段。その匂い。
虫かごギューギューの赤トンボ。
重なり合う赤トンボの羽の音。
隣の家のカレーの匂い。
渋谷の白昼の坂道に、
なつかしい自分の知己を見つけた。
今年の夏の獲物は、日本本土と南西諸島、
台湾の間を往復しているアサギマダラ(写真)

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by dankonten
| 2008-07-04 17:47
| ふかせゆーすけ