男魂クルーのブログ


by dankonten
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Mt. TSUKUBA(2010.10.09)その1

ぱっと目を覚ます。
時計の針は8時30分を指していた。
「遅刻だ」
約束の時間は7時30分に中野駅だった。
まだ使い慣れていないiPhoneで雄介に電話する。

「良かった。けんちゃん生きてた。」
思いがけない第一声にびっくりしたものの、寝坊した旨を伝え家を飛び出しタクシーに飛び乗った。

雄介との電話での話によると、どうやらあまりにも連絡がつかないから自分は孤独死したのではないかというのが、みんなの総意だったようだ。
嫌な年齢になったな…
まだまだ若いつもりでいたが、自分より3、4個下の友人からは、そんな心配される立場になってしまった。

そんなことを考えていると、再度設定した待ち合わせ場所渋谷駅に着いた。

雄介とてっちゃんと挨拶を交わす。
これから雄介の愛車TOYOTAキャミに乗り茨城に向かう。そこで慎吾と合流し筑波山登山に挑戦するのだ。

ことあるごとに遊びに行く仲間内では、毎年キャンプに行くのが恒例になっており、昨年からは世の中のブームにもなっているトレッキングが、キャンプの延長で密かに流行っていた。

本日筑波山にアタックする4人の中でも自分と慎吾は昨年から道具を少しずつ揃えており、日本百名山に数えられているとはいえ、おばちゃんでもスイスイ登れる筑波山はあまり緊張もしていなかった。なので今回は装備も軽装である。
筑波山は本日登山初挑戦の雄介とてっちゃんに合わせたものであり、これを期に登山にのめり込ませようという魂胆があった。

常磐道の事故渋滞に巻き込まれ、ただでさえ自分の遅刻で遅れていた時間をさらにロス。
予定の時間を大幅に遅れて、茨城のスーパーでこの日実家から参加の慎吾と合流する。
ここでは久々にみんなで会ったこともあり、話をしたり腹ごしらえをしたりとゆっくりとした時間を過ごしてしまった。
だらだらと時間を過ごした理由の一つには、その日は朝から雨が降っていたこともある。
茨城は晴れているのでは?と一縷の望みをかけてはいたが、やはり筑波も雨だったのだ。
登山に行くのか、行かないのか。
誰かが決めるのを待っている男魂展特有のあの感じ。

ただ、大の大人が四人もはるばる筑波山まであと少しという場所に集合しているのだ。行かない手はない。
慎吾の話では筑波山は1時間30分もあれば余裕で頂上まで行けるという。

「多少遅くなっているとはいえ時間はまだ全然ある。せっかくだし行こう。」

決意を固め、てっちゃんが雨がっぱを購入。
慎吾がここに車を置きっぱなしにしてキャミに乗り込み、1台で筑波山に向かった。

車中はてっちゃんの久々の恋話。
カーステからはくるりの「ワンダーフォーゲル」が流れてきた。
嫌が応にも盛り上がってくる。

筑波山登山口近くの駐車場に着いた時には、時計は14:00をはるかに回っていた。
少し時間を舐めすぎていたかも知れない。
多少焦りながらも、「まぁ筑波山だし、1時間30分ならギリギリ平気かな」と気分を落ち着かせる。
駐車場で準備をし、早速登山口に向かう。

登山口の近くには神社があることが多い。
筑波山の入口にも筑波山神社なる、そのまんまのネーミングの神社が存在した。
そこで登山の安全とてっちゃんの恋愛成就を祈願し、早速アタック開始だ!!

まずはてっちゃんの装備について触れておこう。
雨がっぱは行きのファミマで購入。これはまぁ仕方ない。
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自分みたいに古い人間だと「山登りはザックで登る」という固定概念に縛られてしまいがちだ。
しかし、てっちゃんは普段使いのフライターグのショルダーバッグをここでも流用する。てっちゃんと会ったことのある人は見たことも多いであろうあのフライターグだ。
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そして何よりも凄まじいのが、スニーカーとスニーカーソックス。これだと雨に濡れてしまうと考えたようで、ソックスの上にコンビニ袋を履き、その上からエアフォース1のローカットを合わせるという暴挙に出た。
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雨の登山道はぬかるみ、岩に生える苔も普段にも増して滑る。それに加えエアフォース1の中でコンビニ袋が滑るのだ。
これは決して罰ゲームの類いではない。てっちゃんが自分で率先して始めたことだ。
これには、自分も慎吾も危ないし逆に疲れるからやめた方が良いのではないかと何度も念を押したが、彼は何よりソックスとスニーカーの内側が濡れるのを嫌った。(結局最後には濡れてしまうのだが)

さぁ登山も始まり、雨こそ降っているものの、次第に気分が高潮してきた。

と思っていた矢先。

雄介の様子がおかしい。

まだ入って10分もたっていない所で彼の膝は地面についてしまった。
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ネタか・・・
いやネタではない。

まぁでもここはがんばってもらうしかない。何しろまだ始まったばかりだ。
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雄介を励まし、休み休み登山を続ける。
前述したように1時間30分前後でおばちゃんでも登れる山だが、さすがに5分歩いて5分休むというようなペースでは1時間30分では登れるはずがない。


慎吾の顔が若干曇る。
「時間はまだ全然ある」と余裕を持っていたのが懐かしく、入って200mも進まないうちに、このペースで登っていたら下山時には真っ暗なんじゃないかという時間になってきた。

雄介は呆然としている。
このまま登るのも地獄なら、今からでは1人で引き返すのも不安な位登ってしまった。そんな顔だ。

自分を含め全員に引き返した方が良いのではないか?という考えが浮かぶ。
しかし、
『筑波山で登れずに引き返してしまった。』
そんな話を仮にも「男魂」という看板を背負う自分らができるはずがない。

ここで慎吾の口から筑波山には、ロープウェーやケーブルカーもあることが知らされる。
まぁ本当の本当に最悪な自体になったら帰りだけケーブルカーで下れば良い。
それはそれで少し嫌だが、そう思うことで先に進んでもなんとかなる気がしてきた。

スローペースの登山は続く。
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雨の山はいくら緩やかな山とはいえ登山客は少ない。
入山して何組か下山する人とはすれ違い挨拶をかわしたが、自分たち以外に登る人は見かけなかった。

「あれ??」
「客がいないってことは、ケーブルカーも動かす必要ないと普通は考えるんじゃないのか」
「そもそもケーブルカーにだって最終があるはずだ」
「間に合うのか・・・」

この不安は的中する。→その2へ続く
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by dankonten | 2010-10-19 17:15